新しい組織の良さは、いちからしくみを作ることができることです。
たまたま2011年ごろから厚生労働省労働基準局委託事業「治療と職業生活の両立等の支援手法の開発(職業性がんその他悪性新生物)」の調査に関わったことから、社会保険労務士と一緒に『がんと家計』『がんと就労』について一緒に取り組む機会に恵まれました。
訪問看護の仕事については様々な考え方があると思いますが、私たちの職場でのこだわりは「看護の質」「経験をつなぐこと」「あるべき姿」を追求することがそのポイントになります。
これらをどう担保するかは、良い人材以外にはないと思っています。
流動性の高い訪問看護の業界においては、いかにして私たちの訪問看護ステーションで永く良い仕事をしてもらうかを考えています。
そんなこんなで、職員と一緒に社会保険労務士の講義を聞きながら、労働法・社会保障制度・この職場の福利厚生などを整理して作っています。
また、がん患者さんの就労支援で学んだ病気をした場合の社会保障や対策なども念頭においた規則作りでワイワイやりながら作っています。
一方で、就業規則は職員を守るルールブックでもあり、職場を守るルールブックでもあるため、福利厚生などを手厚くする場合はそれなりの経営基盤とのバランスが必要になります。
オリジナルの手当や福利厚生を充実していける楽しさを感じつつ、地域のインフラとして「組織の永続性」を維持できるか・・・まだ始まったばかりです。
(賢見卓也)